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ユーザーは意表をつかれると注目する
2017/10/10
category: ホームページ制作
今回は、
「ユーザーの意表をつく」
ということについて、お話しさせていただきます。
◆脳が意外なものに驚く仕組み
普段何かで文章や画像を見ているときに、
予想外のものや知らないものが急に出てくると、
「ん?」「あれ?」と驚いたり疑問を感じたりすると思います。
この脳の反応は、神経科学の研究で、
人が「予測していない出来事に驚く仕組み」として解明されていて、
「海馬」という脳の小さな部位が関係します。
海馬は、あることを引き金に、自動的に一連の事象を思い出し、
それによって次に起こる事象を「予測」している、
ということが判明したそうです。
そして、この予測しているものと違う意外なものが出てくると、
海馬の活動が活発になることも観察されたそうです。
◆脳をハッとさせる
また別の話で、
パソコンなどで文字を入力し始めると、「オートコンプリート」という、
その続きとして適切な言葉を提案してくれる機能がありますが、
人間の脳もそのような機能を持っています。
人から話を聞いたりしているときには、
脳はその言葉をただ受け取っているだけではなく、
忙しく働いて、その後に来る言葉の候補を考えているそうです。
これらの脳の働きに対して、
広告等のいわゆる「コピーライティング」のテクニックで、
「見る人の意表をつく言葉を使う」という方法が、
かなり昔から使われてきました。
よく使われる=人が予測しやすいフレーズの中の一言を、
意外な他の言葉に言い換えると、予測が裏切られ、
読者やリスナーの脳はハッと反応することになります。
そうなると、「ん?」「あれ?」と思って、
ただ流し読み、流し聞きをするのではなく、
注目することになるんですね。
とにかく情報過多の昨今ですので、Web上でも、
このようにまずは一瞬の注意を引くというのは、
重要なテクニックの一つになってきます。
ホームページ上ではもちろん、
いろいろなパターンを試せる広告でも、
試してみる価値は非常に高いです。
◆やってみましょう!
ユーザーにハッとなってもらいたければ、
その人たちの脳が「既に予測した言葉」を、
違うものにすり替えるような言葉を使ってみましょう。
例えば「今日の1針、明日の10針」を
「今日の1針、明日の充実」というように、
最後の言葉を意外なものに言い換えてみるなどです。
もちろん、画像でも同じような考え方で、
意表をついていくことができます。
Web上のいろいろなところで、試してみてください。