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顧客の脳を使う?
2017/05/01
category: その他
今回は、
具体的な改善などから少し離れて、
Webサイトやネット集客で「活用できる学問」
について、お話しさせていただきます。
◆マーケティングに「学問」を活用する
いわゆるマーケティング業界では、
様々な分野の研究や蓄積された知識が、
いろいろな形で活用されてきました。
マーケティングは、人に利用・購入してもらうことを目的とするので、
「心理学」や「行動科学」のような研究や、
「音楽」や「色彩デザイン」などの芸術も、わかりやすい例ですね。
その中の一つとして、
現代の「ニューロサイエンス(神経科学)」や「脳科学」というのも、
マーケティングに活用されています。
脳の働きまでマーケティングに活用しようということです。
すごいことですね!
もちろん洗脳のような話になってくると怖いことですが、
そこまでではなく、物事に対する人間の脳の反応を、
マーケティング活動に役立てようということです。
◆「高すぎる値段」=「痛み」?
現代の神経科学の研究では、
マーケティングに活かせるような面白いことが、
いろいろわかっています。
例えば、「高すぎる値段を見聞きしたとき」の脳の反応が、
つねられたときの反応、つまり「痛いと感じたとき」の反応と、
非常によく似ている、ということがわかっているそうです。
自分にとって高すぎる値段を見たら、
もちろん「買えない」という判断もするわけですが、
脳としては「痛み」のようにも感じてしまっているということですね。
それは買おうと思えませんよね。。。
逆に言えば、事前にいろいろな情報を提供して、
痛みを感じないようにして値段を提示することも、
このことを根拠に行えるかもしれません。
◆意識の95%は潜在意識?
ある研究では、私たち人間の思考、感情、学習の95%は、
意識されない範囲で生じているそうです。
決断や行動の多くに、
考えられて行われている(理性的な)ことはあるのですが、
それ以上に多くの場合、意識はほとんど関係していないということです。
いろいろな説明をして、理解してもらって、
商品やサービスを購入してもらうのも、
脳の5%に向けて行っているんだとしたら、効率は悪いですね。
脳の95%に働きかけられるとしたら、
それはかなり効果的な施策になりそうです。
「自分の脳を使う」だけではなく「顧客の脳を使う」、
そんなことができていくと、
非常に強いマーケティングになっていきそうですね。
今後、脳科学等で出ている結果を、
具体的にどのようにWebサイトやネット集客に活用できるか、
考えてご紹介していきたいと思います。